閃き2『DIE WITH ZERO』

ゼロで死ぬを実践すれば、効率よく生きられる!

どうもどうもこんにちは!

今日の本は

『DIE WITH ZERO』 ビル・パーキンス 著 小島 修 訳

です。

どんな本か?

著者のビル・パーキンスさんはコンサルティング会社のCEO、ハリウッド映画プロデューサー、ポーカープレーヤーなど様々な分野で活躍しているアメリカ人です。

そんな著者が人生で大切にしている価値観が

「ゼロで死ぬ」

ということ。

本書のタイトルそのまんまですね。

ゼロで死ぬとはどういうことか、そしてゼロで死ぬを実践するためにはどうすればいいかを細かく説明している本です。

「ゼロで死ぬ」ってどういうことだ?

という疑問が出てくると思うので、ちょっと説明します。

ゼロで死ぬって?

ゼロで死ぬというのは簡単に言うと

人生で稼いだ金を死ぬまでに全部使い切る

ということです。

死ぬまでに使い切るといっても、やみくもに金を使って、そんなに欲しくないものまで買って、使い切れということではありません。

人生で大切かつ有用なものにお金を使って、人生を最適化していこう、そして自分が死ぬときに、使い残したお金をなるべく少なくしましょうということです。

もちろん完璧にゼロで死ぬのは不可能だ、と著者自身も書いています。

できる限りやっていくのが好ましいということですね。

私は本書を読んで、「ゼロで死ぬ」という考え方を知り、自分が今まで思いもしなかったセンスに触れることができました。

また、「ゼロで死ぬため」に周到に考えられた実践方法を見て、著者の知性に感動を覚えました。

いい閃きが得られそうです。

みなさんも、「ゼロで死ぬ」という考え方に一回触れてみてはいかがでしょう?

どんな人におすすめか?

この本は

1.人生で何が一番大切かを知りたい人
2.人生設計を考えている人
3.若い人

におすすめです!

1.人生で何が一番大切かを知りたい人

人生には限りがあり、何に時間を使うのかを選ばないといけません。

幸せに生きるためには、無駄なことや苦しいことをなるべく減らして、楽しいことや大切なことを増やしていくことが必要です。

そこで重要になってくるのが

「人生で一番大切なことってなんだろう?」

と考えることです。

一番大切なことが分かっている人と分かってない人とでは、行動はもちろん、思考の質まで変わってきます。

本書ではその大切なことを

人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ

と書いています。

なぜなら、

いい思い出は、その後の人生の中でいつ思い出しても、その時のいい思いを味わうことができる

からです。

本書ではそのことを

「記憶の配当」

と呼んでいます。

確かにその通りだなと、私も思います。

私も辛い時は、学生時代の記憶を思い出して楽しい気持ちを感じることがあります。

友人としゃべってバカ笑いしていた当時の記憶に、今助けられているのです。

思い出をつくることによって、その後の人生にずっといい影響を受けられるということですね。

そして「思い出」というのは「経験する」ということ。

いい思い出を手に入れるために今できることは、「自分が今したいと思っていることを、可能な限り今すぐやる」ことです。

経験することに価値を置くのです。

もちろん、お金がかかることもあるでしょう。ものによってはかなり大きな額になることも。

それでも可能な限り今やる。

お金を必要以上に貯めこまず、今使うようにしましょうと本書では言っています。

さすがに将来のために貯めてあるお金まで使えとは言っていません。

可能な範囲でやればいいんです。

本書の冒頭では、童話のアリとキリギリスについてこんな疑問をあげています。

アリはいつ遊ぶことができるのだろうか?

それが、この本のテーマだ。

私たちは、キリギリスの末路を知っている。そう、飢え死にだ。

しかし、アリはどうなったのか?

短い人生を奴隷のように働いて過ごし、そのまま死んでいくのだろうか?

いつ、楽しいときを過ごすのか?

この疑問からわかるのが、「一番恐ろしいのは、苦しい思いをしてお金を貯めこんだあげく、使わないまま死んでしまうこと」です。

そこで出てくるのが「ゼロで死ぬ」という価値観。

なにも完全にキリギリスになれ。というわけではありません。

アリとキリギリスのバランスを取るのです。

お金を稼ぐためには、苦しい思いもするでしょう。

それは必要なことなので、するしかない。

ただ稼ぐための苦しい思い出より、稼いだお金を使って楽しい思い出を多くできたほうがいい。

その尺度が、自分が死ぬときに残っているお金の量です。

単純に考えて、残っているお金が少ないほど、楽しい思い出が多いということです。

ゼロで死ぬことができたら最高だ。

ということですね。

アリとキリギリスのバランスは人それぞれ。

本書から価値観を学び、自分のバランスを考えてみてはいかがでしょう?

2.人生設計をしている人

「じゃあゼロで死ぬと言ったって、老後にお金の余裕がないと困るんじゃないの?」

と思う人もいるでしょう。

私も根が心配性なので、普通にそう思いました。

本書ではこういう疑問や反論に対しても、注意深く考えて、対処法を提案しています。

老後に残すお金のことや、若い時にどうお金を使おうかと計画している人は、本書が手助けになるでしょう。

老後のお金の問題はやはりあります。

著者も老後のために貯金することは肯定しています。

ゼロで死ぬために、貯金する額は計画的に決めるのがいいと。

いくら貯金すればいいのか、を考える時に必要なのが、

「自分はあと何年生きるのだろう?」

と自分の寿命を考えることです。

自分の寿命を知ることはできませんが、推測する手段はあります。

本書であげているのが「寿命計算機」。

ネットで検索すればすぐに出てきますし、中には保険会社のサイトで無料でできるものもあります。

試しに私も大樹生命の長生き診断をやってみたところ、残り寿命46年程度という結果になりました。

なるほど、あと46年か…。

そう思うと、この先のことを少し真面目に考えようかな、と意識が変わります。

つまり私は、あと46年生きられる程度のお金さえあればいいことになります。

もちろん正確な数字ではないでしょうから、あくまで目安ですけど、何もないよりはいくらか人生の計画が立てやすいですね。

「じゃあそれよりも長生きしてしまったら?」

当然そういう不安も出てきます。

私であれば、46年以上生きて、もともと計画していたよりも、多くのお金が必要になってしまった時です。

そのための対処法として本書では

「長寿年金」

をあげています。

本書で例に出しているのはアメリカの長寿年金なので、日本の長寿年金とは内容が違うかもしれません。

そのあたりはご注意ください!

長寿年金とは

たとえば、60歳の時点で50万ドルの長寿年金を購入したとする。50万ドルはこの時点ですべて保険会社が所有することになる。その見返りとして、あなたは残りの人生の月々の支払いが保証される(たとえば、毎月2400ドル)。

どの保険も同じだが、もちろん長寿年金も無料ではない。だが、最高の人生を送るために、生きているうちに金を最大限に有効活用しようとするなら、長寿年金の購入はとても懸命な策となる。

なぜなら、たとえ保険会社に手数料をとられたとしても、毎月手にする支払い額は、あなた個人が「不確実な寿命に対して、死ぬまで金に困らないだけの額」を貯め、それを切り崩して使うよりも多くなるからだ。

と紹介しています。

確かに一定の額を払えば、その後の人生を保証してくれるのなら、想定以上に長生きしても大丈夫ですね。

これなら人生設計するのにも役立ちそうです。

本書ではこのほかにも「お金を生きているうちのいつ使うか、どう使うか」を提案しています。

3.若い人

本書は、読む人が若ければ若いほど、大きい恩恵を得ることができます。

間違いなくです。

「もう自分は若くない」と思っている人でも、

人類全員に共通している「誰にとっても今が自分の人生にとって一番若い」ことから考えて、読む価値があります。

なぜ若いほうがいいかというと、

「記憶の配当」をもらい続ける年数が多くなる

からです。

記憶の配当は、思い出していい気分なるほかにも、

自分が経験したことを、誰かに話す。その経験をネタにして笑い合い、絆を深め、アドバイスする。

すると、そのこと自体が経験になる。あるビジネスが別のビジネスを生むのと同じだ。良い経験はまわりに伝染する。自分が思っている以上の、ポジティブな連鎖反応が起こる。1足す1が2以上になる。

と言っています。

ひとつひとつの経験が、単なる1よりも大きいんですね。

そして、若い人ほど経験できる時間が多くあります。

そのために、なるべく若いうちに本書を読み、経験を得ることに価値を感じるようにするのがいいということです。

経験を得るには、若いうちにしかできないこともあります。

20歳で旅行に行くのと、80歳で旅行に行くのとでは、だいぶ感覚がちがうでしょう。

また、もし自分が事故や病気で寝たきりになった時、できることといえば、思い出にひたることでしょう。

そのためにも、若いうちから経験を得るようにしておくことは、今後の人生でいいことなのです。

閃きを得る

いい本でした。

思い出や経験の重要性。

わかっているようで、あんまりわからない。

本書が明確に教えてくれたので、今なら

「思い出は、記憶の配当があるからとても大切なものなんだよ!

記憶の配当っていうのはね…」

と人に説明できるぐらいになれました。

うれしい。

そして本書のテーマでもある「アリとキリギリス」。

お金や労働の象徴であるアリ。

思い出や経験の象徴であるキリギリス。

どちらか片方を選ぶことが大切なんじゃない。

その時々で、アリにもキリギリスにもなれるような柔軟性が大切。

私はどちらかというとアリになっていました。

日々の生活で、節約することに、意識を大部分を割いていました。

キリギリスの重要性を忘れないようにしたいです。

その気持ちを絵にしました。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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